飲酒運転根絶決意新た/夏の交通安全運動宮古地区出発式
交通安全へ意識啓発/3項目重点に取り組み
2019年夏の交通安全県民運動宮古地区出発式(主催・県宮古事務所ほか)が10日、県宮古合同庁舎で行われた。関係団体の職員、市民、高校生などが参加し、飲酒運転の根絶に向けた取り組みを確認するとともに、二輪車や子ども、高齢者の交通事故防止に努めることなどを誓った。出発式後は車両パレードを行い、交通安全の意識啓発を図った。県民運動は11日から20日まで。また同庁舎1階ロビーでは交通安全パネル展が開催されている。
この運動は広く県民に交通安全思想の普及と浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的に実施している。
今年度は「大丈夫? 昨日のお酒も 気を付けて」をスローガンに、▽飲酒運転の根絶▽二輪車の交通事故防止(無謀な運転の防止・マナーアップの推進)▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止-を重点に掲げ取り組む。出発式では交通事故犠牲者に対し1分間の黙とうをささげ、交通事故防止へ決意を新たにした。
主催者あいさつで県宮古事務所の稲福具実所長は「交通安全を確保する上で何よりも大切なのは地域住民一人一人が交通ルールを順守するとともに、子どもや高齢者に配慮した運転を心掛け、飲酒運転は絶対にしない、させない、許さないという強い意志を持つこと。運動を機に交通ルールの順守と正しいマナーの実践を習慣付けてほしい」と呼び掛けた。
宮古島警察署の上運天幸徳署長は同署管内の2019年6月末までの飲酒運転検挙数が増加傾向にあることを説明した上で、「飲酒運転根絶は道半ば。悪質、危険性の高い飲酒運転の取り締まりなど推進していく。皆さんには交通安全の輪を広げてもらい、交通事故のない安心安全な地域にするため頑張っていこう」と述べた。
そのほか、宮古島市の下地敏彦市長(代読・下地悟地域振興課長)が激励のあいさつを行い、宮古島地区交通安全協会の新里孝行会長が力強く▽酒を飲んだら運転しない▽二日酔いになるまで深酒しない▽酔いつぶれて路上寝しない▽交差点では必ず止まって安全確認する-と運動推進決意表明を行った。