飲酒運転検挙41件/宮古島署管内・19年上半期
前年と比べ大幅増加/速度違反15件、取締強化へ
宮古島署(上運天幸徳署長)はこのほど、管内の2019年上半期(1月1日~6月30日)交通違反取り締まり状況をまとめた。それによると取り締まり総数は1730件(暫定値)で、前年同時期(1388件)に比べ342件増加した。「交通三悪」の無免許運転は減少したものの、飲酒運転は16件増の41件と大幅に増加した。前年はゼロだった速度違反は15件で、これらを合わせた総検挙数は73件となり前年同期(49件)に比べ24件増えた。同署では交通三悪は大きな事故につながりかねないとして、さらに取り締まりを強化する方針だ。
取り締まり総数の内訳を違反別検挙数で見ると、無免許運転が17件(前年同期比7件減)、飲酒が41件(同16件増)、速度違反が15件(同15件増)、信号無視や交差点などでの一時不停止などの交差点関連違反が620件(同24件増)、運転中の携帯電話使用などが193件(同29件増)、その他の違反が200件(同105件減)、駐停車違反242件(同210件増)などとなっている。このほか、検挙数には含まれていないが、シートベルト着用義務違反などが324件(同134件増)あった。
一方、交通人身事故は52件発生(同16件減)し、このうち死亡事故は1件あった。また、物損事故は735件発生(同41件増)となった。物損事故の約43%がレンタカー関連となっていることを踏まえて、「抑止対策の強化が喫緊の課題」としている。
同署では「事故総数は増加傾向にある。また、重大事故につながる交通三悪も大幅に増加していることから非常に危機感を持っている。大きな事故を無くすためにも、引き続き飲酒運転や交差点での取り締まりを強化していく」などと強調した。
現在は夏の交通安全県民運動期間中でもあることから同運動の重点である▽飲酒運転の根絶▽二輪車の交通事故防止(無謀な運転の防止・マナーアップの推進)▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止-に加えて、交通違反や死亡事故を防止するためにも、継続的な活動として▽指導取り締まりの強化▽交通安全教育▽交通安全対策(道路の環境づくり等)-の3項目も強化していく方針だ。