宮高野球部応援で臨時便/JTA「宮古の人の思い乗せ」
全国高校野球選手権沖縄大会の3回戦に挑む宮古高校と応援団をサポートしようと、日本トランスオーシャン航空(JTA、青木紀将社長)が15日、那覇-宮古線の臨時便を運航する。各方面から「15日の帰りの便が取れない」との要望を受けて決定。1往復2便で運航時間は那覇発午後6時50分、宮古発同8時15分。宮高-北谷の3回戦は14日、コザしんきんスタジアムで行われる。
宮高は沖縄大会の1回戦で南部商業、2回戦では沖縄カトリックを下して16強に進出。14日は8強を懸けて北谷と対戦する。勝てば15日の準々決勝に挑む。
父母会などによると、8日に行われた2回戦で勝利した後、14日の3回戦に備えて航空券の予約に入ったが、15日午後の便が満席で取れなかったという。
15日の月曜日が祝日に当たっていることもあり、観光客を含めて多くの利用者がいるものとみられる。
延泊して16日帰りになると、生徒の授業に影響が出るほか、応援の父母らの仕事にも支障を来す。このため臨時便を求める声が日増しに強まっていた。
宮古島甲子園プロジェクト会長の平良勝之さんは直接JTAに連絡を取って臨時便を要請。そのほか各方面からの要望を踏まえて同社が決定した。使用機材はボーイング737-800型機で座席は165席。
この決定を受けて平良会長は「県民の翼、JTAに感謝したい。地域への貢献をモットーに、スピード感と使命感を持って手配をしてくれた」と喜んだ。
父母会会長の川平敏光さんによると、少なくとも20~30人は応援に行くのをあきらめていたという。今回の臨時便の決定に「決定するまでにはいろいろあったと思うが、このように決断してくれたJTAに心から感謝したい」と話した。
こういった声にJTAの青木社長は「要望に応えられてうれしい。これからもできる限りのことをしていきたい」と強調。宮古支社の小堀健一支社長は「宮古の皆さんの思いを乗せて運航したい」と話した。
臨時便の予約は、日本航空のホームページか国内線予約(電話0570-025-071)まで。