綱引きで真剣勝負
干潟舞台に競技満喫
与那覇湾 サニツ浜カーニバル
干潟の祭典「第29回サニツ浜カーニバル」(主催・宮古島市など)が14日、下地の与那覇湾(通称サニツ浜)で開かれた。約700㌶の広大な干潟を舞台に、恒例の綱引きや宮古角力、10人11脚競争などの競技が行われ、家族連れや観光客らが青空の下で楽しい夏の一日を過ごした。
綱引きや人間輓馬、水中駅伝、ビーチドッジボールなどの多彩な競技が行われ、会場には参加者たちの歓声と笑顔が広がった。
サニツ浜ふれあい広場の土俵で行われた宮古角力は、今年も久米島、沖縄本島から多くの選手が参加。レベルの高い取り組みで熱戦を繰り広げた。
干潟での競技は、水中駅伝で幕開け。男女が激しい水しぶきを上げて、力走する姿に会場から大きな拍手が送られた。
男女の綱引きでは、大きな掛け声が響く中、白熱した試合が展開された。歯を食いしばって綱を引く参加者に「頑張れ」「負けるな」の声援が会場に響いた。
また人間輓馬や10人11脚競争では、全員で息を合わせてゴールを目指すもレース途中で転んで、砂まみれになった選手たちが続出した。
そのほかにも、宝探しや乗馬体験なども行われ、子供たちは干潟が育む生命の神秘と、身近な自然を大切にすることを学んだ。
競技に先立ち行われた開会式では実行委員会長の下地敏彦市長(代読)が「サニツ浜カーニバルは地域住民、観光客が一体となって楽しむことができる一大イベントとして定着している。ラムサール条約に登録されたこの広大な与那覇湾で各種競技を楽しみながら『干潟の祭典』を十分に満喫してほしい」とあいさつした。
開会式では、アトラクションとして下地原のクイチャー、与那覇のヨーンシー、子供たちのフラなどが披露され、ぱんだる50CCの「方言ラジオ体操」で競技前に体をほぐした。