宮古地区投票率 40~43%台見込む
参院選後半戦に突入/安里、高良 両陣営
機運低調も期日前は伸びる
自民新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦と無所属新人で「オール沖縄」勢力が支援する琉球大学名誉教授の高良鉄美氏(65)による事実上の一騎打ちとなっている第25回参議院選挙(7月21日投開票)は後半戦に突入。宮古地区の状況は盛り上がりには欠けるも、期日前投票は伸びている。最終的な投票率について、安里陣営が40%前後を見込み、高良陣営は前回並み(43%)を予想している。
最近の宮古地区における国政選挙は有権者の意識も低く、盛り上がりに欠けることから投票率も前回(2016年)が43・23%、前々回(13年)が42・20%と低調だった。
さらに、今回選挙については両陣営とも「これまでよりも静かだ」「見えない選挙」「動きが鈍い」などの感想が聞かれている。
一方で今回の期日前投票は、最近の参院選に比べても有権者の出足はスムーズだ。
12日目(16日)現在の投票者数は3528人で前回同期(2627人)を901人上回り、前々回同期(2058人)を1470人上回っている
今回の選挙戦について安里陣営は「確かに『静かだ』『動きが見えない』などと周囲から言われているが、そうした声を聞いた支持者が投票所に向かってくれていると信じているが、その実感はない」と話した。
さらに「相手陣営の動きも今回はあまり見えない状況もあり、投票率については40%を超えるかどうかだと思う。しかし、宮古は保守地盤なので投票率が上がれば上がるほどこちらに有利。後半戦はしっかり支持を訴えていきたい」と述べた。
今回の選挙は二つの事務所を構えて選挙戦を展開している高良陣営は「盛り上がりに欠けるし、動きも鈍いが、しっかり取り組んでいるので期日前も上がっていると思う。2月の県民投票の結果も追い風になっているので投票率は前回並みを見込んでいる」と話した。
別の事務所側は「選挙戦の動きとしては弱いが、高良さんを当選させる目標に向かって進んでいる。期日前は有権者に近年浸透したことで伸びていると思う。投票率も前回並みを目指している」と述べた。
盛り上がりに欠ける機運に対して伸びる期日前投票の図式は、2月の県民投票と重なる。
宮古島市の県民投票は、勢いのあった期日前に対して当日投票は終日低調で、結果的に40%を割り込んで38・48%となった。
両陣営とも後半戦を勝負と位置付けており、今後の期日前投票をどれだけ伸ばして、当日投票でどれだけの支持者を投票所に向かわせることができるかが、結果に大きく影響しそうだ。