最大風速20㍍弱/台風5号
空の便欠航3800人に影響
台風5号は18日昼ごろ石垣島付近を北上して東シナ海へ抜けた。台風の影響で18日に宮古空港を発着する便は早朝の一部の便を除いてほとんどの便が欠航し、約3800人の足に影響した。台風が宮古島にそれほど接近せず最大風速も20㍍弱だったことから農作物などの被害はほとんどなく、サトウキビ農家は「恵みの雨」とほっとしていた。
宮古空港発着便は日本トランスオーシャン航空(JTA)が早朝の羽田発、那覇発それぞれ1便、宮古発2便のみ運航。全日空(ANA)は本土便含め全便欠航。琉球エアーコミューター(RAC)も全便欠航した。欠航でJTAは約1500人、ANAは約1950人、RACは約400人の足に影響が出た。
空港出発カウンターは航空券を別の便に振り替える利用者で一時混雑した。航空会社によると、前日の便に振り替えて、すでに出発した利用者が多くいたという。
多良間海運の「たらまゆう」は17日から欠航しており19日も欠航の見通し。大神海運の「ニューかりゆす」も17日午後から欠航し、19日も欠航する予定。
宮古島地方は17日夕に強風域に入り、18日の最大風速は午後2時過ぎに平良下里で16㍍を観測。降水量は降り始めから午後9時までに123㍉だった。台風は19日朝には中心気圧985、最大風速23㍍で久米島の北西300㌔の海上を北上していると見られる。宮古島地方は20日未明には強風域から抜ける見込み。