観光収入、7千億円突破/6年連続で過去最高
【那覇支社】玉城デニー知事は19日、県庁で定例会見を開催し、2018年度の観光収入が前期比5・1%増の7334億7700万円となり、6年連続で過去最高を更新したと発表した。観光収入が7000億円を突破するのは初めて。
県は、観光収入が増加したことについて「入域観光客数が958万人から999万9000人に増加したことと、国内客一人当たりの消費額が前年度比6・2%増の7万6734円に伸びたことなどが理由」と分析している。
観光客一人当たりの県内消費額は、国内客が7万6734円(前期比6・2%増)、外国空路客が9万119円(同10・1%減)、外国海路客が2万8343円(同5・1%減)。観光客全体の一人当たりの消費額は7万3355円(同0・7%増)だった。
19年度の観光収入については、目標値として前期比9・1%増の8000億円を掲げた。一人当たりの消費額は、同6・3%増の7万8000円とした。
玉城知事は、今後の重点施策について「入域観光客数は順調に増加する中、観光の質の向上を図ることが重要」とした上で、「キャッシュレス決済の普及拡大や、離島周遊観光の促進を図ることで、滞在日数の延伸や一人当たりの消費額の向上につなげていきたい」との考えを示した。
また、県が掲げている観光収入1・1兆円の目標達成に向けては「引き続き、官民一体となった効果的なプロモーションを展開し、人材育成や消費環境の整備など受け入れ体制の強化に向け、関係機関と連携しながら全力で取り組んでいく」と語った。