西軍6連勝「大漁」へ/宮古島夏まつり
東西大綱引きに市民熱気
宮古島夏まつり2019(主催・同実行委員会)の最終日の21日、伝統の東西大綱引きを市公設市場前交差点で行った。多くの市民らが参加して大綱を引き合った結果、西軍が勝利して向こう1年の大漁が約束された。西里、市場、下里の3通りは歩行者天国となったほか、ステージではミス宮古島の発表会やフラダンスなどが披露された。祭りは大盛況のうちに幕を閉じた。
大綱引きでは3本勝負の1本目は西軍が少しずつ引き寄せると、そのままの勢いで引き切って先勝。2本目は東軍が粘って1勝1敗に持ち越した。勝負を決める3本目は西軍の勢いが復活。一気に引き寄せ6連勝を果たした。綱頭を乗せたみこしが何度も宙を舞い、勝利を祝った。
西軍の綱頭を務めた狩俣青年会の上里征志さん(31)は「みこしの上は最高に気持ち良かった。一緒に綱を引いてくれた多くの皆さんに感謝したい。大綱引きは市民も観光客も一つになれる。この素晴らしい伝統を守りたい」と喜びを語った。
ステージは「フラガールズ甲子園」に出場する宮古高校フラダンス同好会の華麗な舞で幕を開けた。宮古島をPRするガールズユニット「パニパニ×パラダイス」は歌とダンスで会場を盛り上げた。
関係者による鏡開きも行われ、下地敏彦市長、下地義治実行委員長、豊見山健児宮古島観光協会長らがたるを割り、景気付けた。
綱引き終了後は多くの参加者が、縁起物とされている小綱を短く切って持ち帰った。