早瀬京鋳氏が社長就任/オリオンビール
「最も愛されるブランド」目指す
【那覇支社】オリオンビール(浦添市)は22日、那覇市内のホテルで記者会見を開き、同日に開催した取締役会で社長兼CEO(最高経営責任者)に、ルルレモン社日本法人前社長の早瀬京鋳氏(51)が就任したと発表した。早瀬氏は「オリオンビールは沖縄の生活の一部になっている。より一層、最も県民に愛されるブランドにしていきたい」と意欲を示した。
早瀬社長は、これまでコカ・コーラジャパンの消費者マーケティング責任者やトリンプ・インターナショナル・ジャパン副社長などを歴任している。
オリオンビールの現状については「楽観視はしていないが、悲観もしていない」とした上で、「攻めるべきところと、守るべきところ、新しくチャレンジしないといけないところの三つを切り口に、飲み方を含めた新たな提案をしていきたい」と強調した。
今後の意気込みについては「『第2の創業』になるが、創業者のDNAを次の世代につなぐために、新しいオリオンビールの提案をしていきたい。(きょうは)その船出だと思っている」と力を込めた。
宮古について、早瀬社長は会見終了後、「仕事で一度だけ訪れたことがあるが、海がとてもきれいで驚いた」との印象を語った。
今後のキーワードとしては、▽沖縄の素晴らしさを県民の皆さんと再発見し、その魅力を県外、世界へ伝えていく『アンバサダー』としての大役を担う▽地域貢献活動の継続▽沖縄の地域経済の模範となる会社を目指す-などを掲げた。
早瀬京鋳氏(はやせ けいじゅ)1968年生まれ。51歳。福岡県出身。91年九州大経済学部卒。同年P&Gノースイーストアジア入社。コカ・コーラジャパン、トリンプ・インターナショナル・ジャパン副社長、ルルレモン社日本法人社長などを経て、オリオンビール社長に就任。