03/17
2025
Mon
旧暦:2月18日 先勝 乙 
社会・全般
2019年8月25日(日)9:00

1万1915頭、受託料3079万円/18年度牛ヘルパー事業

利用ニーズ依然高く/農家の高齢化浮き彫りに


宮古和牛ヘルパー受託実績

宮古和牛ヘルパー受託実績

 宮古和牛ヘルパー利用組合(砂川勝也組合長)はこのほど、肉用牛の飼養管理や競り市場への輸送業務などを受託するヘルパー事業の2018年度実績をまとめた。受託頭数は前年度比204頭減の延べ1万1915頭、受託料金は微増の3079万円だった。依然利用ニーズは高く、農家の高齢化に伴う労働力の減退という課題を映し出している。

 肉用牛ヘルパーの内容は▽飼養管理▽市場▽削蹄-が主。料金の半分は国が補助するという事業だ。

 飼養管理は冠婚葬祭で島外に出るときに利用できるサービスで、ヘルパーが畜主に変わって牛の世話をする。市場ヘルパーは牛を輸送したり、市場で販売したりする業務をヘルパーが担う。市場と削蹄ヘルパーは特にニーズが高く、年々利用件数が伸びている。

 利用料金は飼養管理ヘルパーが1日5000円(基本料)。市場ヘルパーは販売が1頭2000円で、輸送が同3000円となっている。削蹄ヘルパーは子牛が1頭3000円、成牛は同3500円の設定だ。

 18年度のサービス別受託頭数と受託料は、飼養管理が2850頭で前年度より544頭減少した。受託料は同比で50万円ほど少ない324万円だった。

 市場ヘルパーの利用頭数は前年度より251頭多い2953頭、受託料は63万円増の766万円。削蹄の頭数は6112頭で、受託料は前年度比23万円増の1989万円だった。

 これら18年度の利用実績について、ヘルパー利用組合の砂川組合長は「ニーズは高い」と総括した。その上で市場ヘルパーの利用率の高さに触れ、「(生産農家の)高齢化が進んでいることが背景にあるが、これに加えて兼業の農家が多いために若い人の間でも利用が増えていると思う」と現場の実態を踏まえた。

 削蹄については「生産農家の意識の高さが数字で表れている」と評価し、「削蹄は競りの価格にも影響してくるし、発情期の牛に負担を掛けないという点でも重要だ。そのことへの農家の意識が高い」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年3月14日(金)9:00
9:00

観光シーズン到来へ

観光協、来月6日海びらき   宮古島観光協会(吉井良介会長)は13日、同協会で記者会見し、今年の海びらきを4月6日に下地与那覇の前浜ビーチで開催すると発表した。「第47回サンゴの楽園未来まで 集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」を皮切りに宮古島では本格的な…

2025年3月13日(木)9:00
9:00

各専門部が進捗状況報告

第39回トライ専門委全体会議   第39回全日本トライアスロン宮古島大会の第3回専門委員会全体会議が12日、市役所で開かれた。各専門部の部長らが集まり、事務局から取り組み経過や地震・津波発生など緊急時の対応などの説明を受けた。大会副実行委員長の久貝順…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!