新リフト車お目見え/自立生活センター
まんたに募金活動で贈る
重度障がい者の支援を行う自立生活センターまんた(新里聖寿、吉田晋介共同代表)にこのほど、新しいリフト車両が導入された。県内5カ所の自立生活センターが協力して募金活動を展開し贈呈したもの。活動のリーダーとして活躍した喜久川拓真さん(県自立生活センター・イルカ)が18日、まんたで記者会見し「多くの人と関わりコミュニケーションが図られた。支援してくれた人たちに心から感謝する」と話した。
古い車両は雨漏りが激しく、リフトが使用できない状態だった。
そんな声を聞き、喜久川さんを中心に「まんたにリフト車を贈ろうプロジェクト」が始動。今年3月から県内各地で募金活動を実施した。
市民や沖縄本島に住む宮古出身者らが募金に協力。中には150万円の大口寄付者や、車両を納入した会社が輸送費を負担するなど支援の輪が広がった。
喜久川さんは「皆さんの力があったからこそ募金活動ができた。大切に使ってくれればうれしい」と話した。
まんたの新里共同代表は「こんなに早く目標額が達成できるとは思わなかった。障がいを持っている人たちが自由に快適に移動ができる」と喜んだ。
車両名は「ドリーム」。名付け親の仲宗根有美子さん(まんた利用者)は「みんなの夢がかなうようにとの思いで付けた」と話した。
8人乗り。車椅子2台が収容できる
プロジェクトに参加した団体は▽県自立生活センター・イルカ▽那覇自立生活センターインクルーシブ▽北部自立生活センター希輝々▽石垣自立生活センター南十字星▽宮古自立生活センターまんた-。