04/19
2024
Fri
旧暦:3月11日 先勝 癸 穀雨

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2019年12月7日(土)8:54

【行雲流水】(キビの花で座ぶとん)

 多幸山フェーレーなどの文化財がある恩納村真栄田集落の字誌(2017年発行)に、「キビの花で座ぶとん。60本の穂で一つ、作り方はとても簡単」というユニークな見出しの新聞記事が収録されている

▼その記事は、県内紙が1961年1月23日付の夕刊で、とり上げた話題ものである。当時、同集落生活改善グループの長濱民枝さんが、全琉普及事業大会で成果を発表している。温もりのある事例なので、少しばかり耳を貸していただきたい

▼「農家では、現金収入が少ないので座ぶとんを購入するのも並大抵ではありません。冬になっても、畳かゴザの上に直に座る家庭が多いものです。そういう状態の中で、私はある日、キビ畑で靴擦れがして歩けなくなり、何の気なしにキビの花を靴の中にあてがいました。すると、クッションがきいて大変いい気持ちです。そこで思いついたのが、座ぶとんでした。作りは収穫期にキビを倒すとき、花を摘み一日太陽に干し、三隅を縫った座ぶとんに適当にいれ、口をくくると出来上がりです。出来は普通の座ぶとんよりは重たい感じですが、クッションは非常にいいものです。また、水分を吸収するとペチャンコになりますが、一日干すと、綿のように膨らみ、また、もとのようになります」と、話している

▼私は、宮古島の農家に育ちキビ収穫作業もそれ相応に手伝いましたが、この独特な着想は浮かびませんでした。多分、長濱さんのことですから、キビの花で「枕」も思い浮かんだことでしょう

▼字誌を読み、このノスタルジックな話題を私だけの箱入りにするにはもったいないと思い、したためました。(久)


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!