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イベント スポーツ
2019年12月22日(日)9:00

エコマラソン廃止か

人手不足などネックに/フル存続へ統合も視野


創設10年の歴史を数えるエコアイランド宮古島マラソン。廃止が検討される(資料写真)

創設10年の歴史を数えるエコアイランド宮古島マラソン。廃止が検討される(資料写真)

 宮古島では唯一のフルマラソン「エコアイランド宮古島マラソン」の廃止が検討される。正式決定は大会実行委員会に預けられるが、運営母体の意向を踏まえると存続の公算は小さい。観光閑散期の誘客という初期の目的の達成に加え、運営側の人手不足や急増する交通量への対応など社会環境の変化が背景にある。フルマラソンを既存の類似イベントに統合して残す余地はあるが、単独開催の見通しは立たない。複数の大会関係者への取材で分かった。

 宮古島マラソンの創設は2005年。市政施行5周年を記念して始まった。以来、出場者は右肩上がりで推移しており、広く市民の間で「エコマラソン」の愛称で親しまれている。

 形式上は宮古島市などが主催しているが、実質的な運営は宮古島観光協会が担う。出場選手の管理や当日のエイドステーションの差配、レース後の交流パーティーなどが挙げられる。

 年々大会運営は効率的になり、今年は10回という節目を迎えた。42・195キロを走るフルマラソンとして定着した感はあったが、大会運営上の多くの課題を前に廃止案が浮上した。

 背景には、急激な社会環境の変化がある。大会創設当初とは比較にならない観光需要に対応すべく、観光協会の本来の業務量は加速度的に増加。単純に人手が足りないという。近年はボランティアの確保も困難といい、大会関係者は「四苦八苦、何とか回しているのが実態だ」と明かす。

 交通量の増加に伴う道路規制の難しさも足かせになっている。幹線道路の一部を規制することから苦情が続出。現場に立つ走路員の精神的負担は決して小さくない。こういった重層的な課題が運営に重くのしかかっているのが現状だ。

 大会関係者の一人は廃止案を認めた上で「島の活性化を図る起爆剤としてのマラソン大会だった」と振り返る。「結果として2000人以上が参加するまでの大会に成長した」と初期の目的が達成されていることを主張。「本当に人手が足りない」と理解を求めた。

 一方でフルマラソンの継続を希望し、「統合を含めて良い形でつないでいけたらと思う」と話した。


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