09/13
2024
Fri
旧暦:8月11日 赤口 庚 
政治・行政
2020年2月23日(日)9:00

ふるさと納税 4億円突破/宮古島市19年度

市への「寄付」過去最高/返礼品のマンゴーなど人気


宮古島市のふるさと納税寄付額が過去最高額となった(写真は市の返礼品のカタログ)

宮古島市のふるさと納税寄付額が過去最高額となった(写真は市の返礼品のカタログ)

 古里や応援したい自治体に寄付ができる「ふるさと納税」で、宮古島市への2019年度の寄付額が12月末時点で4億2300万円に達し、過去最高額を更新した。初の4億円台で、前年度の寄付額を約1億5900万円上回った。増額の要因は、返礼割合の格差の平準化とみられる。全国各地で生じた返礼品の高額化が抑えられたことで納税者の選択肢が広がり、知名度および返礼品が充実している市への寄付額が押し上げられたと見る向きが強い。

 市への寄付額は、17年度の3億4300万円が過去最高額だった。それまで右肩上がりの実績で推移していたが、18年度は減額。国による返礼割合3割以下の通知に従い、一部でこの割合を超えていた返礼品を見直したことが影響した。

 だが、19年度は国の指導が全国各地に浸透し、3割以下とする返礼割合が平準化された。これにより返礼品の格差が解消され、寄付する自治体を探す納税者の選択の幅が広がった。

 こうした制度の枠組みの中で、市への寄付額は好調に推移した。担当する市企画調整課によると、4月から前年度を上回るペースで寄付があり、12月は1カ月だけで累計額の7割超に相当する約3億1000万円の寄付があったという。

 返礼品で人気があるのはマンゴーや宮古牛だ。そのほか、旅行クーポンやゴルフ券などを求める納税者も多く、宮古島の知名度の広がりを印象付けている。

 18年度における寄付額が前年度割れしていたことを踏まえ、市企画政策部の友利克部長は「どうなるのか心配な部分もあったが順調に推移してくれた。(返礼割合の)平準化によるものも大きいが、宮古島の知名度が広がっていることも要因の一つと考えている」と話し、寄付の背景に旺盛な観光需要を重ね合わせて増額要因を推し量った。

 今回の寄付額は、27日開会の市議会3月定例会に提出される19年度一般会計補正予算案に盛り込まれている。可決後はいったん基金に積み立て、後に市の一般財源として活用される。

 ふるさと納税は、古里や応援したい自治体に寄付ができる制度。寄付額から原則2000円を引いた額が所得税・住民税から控除される仕組みだ。自治体は寄付者に対して地元特産などの返礼品で応じている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月10日(火)9:00
9:00

きょうから八月踊り

多良間 初日は仲筋字会 国の重要無形民俗文化財に指定されている多良間島の八月踊りが10日から始まる。初日は仲筋字会が土原(ンタバル)御願所で「正日」を行い、塩川の住民を招いて華やかな組踊などを披露する。祭りは12日までの3日間。

2024年9月3日(火)9:00
9:00

閑散期の観光振興へ

座喜味市長と意見交換/観光庁など   市が観光庁の地域観光新発見事業補助金を活用して実施する「市閑散期対策事業~推し活旅とマス媒体を活用した分散型旅行のすすめ~」に向けて、同庁の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長らが2日、市役所で座喜味一幸市長と意見を…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!