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社会・全般
2020年3月29日(日)8:58

八重干瀬にクジラ3頭/池間島北方海域

ザトウクジラか、観光客大興奮

 

尾びれで海面をたたくクジラ=26日午前10時すぎ、池間島北方の八重干瀬(編集部・伊良波彌撮影)

尾びれで海面をたたくクジラ=26日午前10時すぎ、池間島北方の八重干瀬(編集部・伊良波彌撮影)

池間島の北方5㌔以上の海域に広がる日本最大級のサンゴ礁群、八重干瀬(やびじ)で26日午前、ザトウクジラと見られる3頭が遊泳しているところが確認された。「第二十六池間丸」(4・5㌧)の勝連浩佳船長が偶然見つけた。この日は旧暦3月3日の「サニツ」で、八重干瀬を見ようと乗り込んだ約10人は、思わぬホエールウォッチングに大興奮。尾びれで海面をたたいて水しぶきを上げるパフォーマンスに歓声を上げた。

クジラは池間島灯台西方の海域から現れ、東方のフデ岩方面に向かって東進していた。3頭は親子と見られ、仲良く行動を展開した。

勝連船長によると3~4月ごろにかけて八重干瀬を通過するという。「その姿と遭遇するのはまれで、また一度に3頭出現するのは珍しい。慶良間諸島周辺海域へ移動する途中ではないか」と話した。

愛知県から姉妹で八重干瀬観光に訪れていた鬼頭元さん(72)は「潮を吹くクジラが見られるなんて信じられない」、祖父江文さん(69)は「クジラがすぐそばで見られ、とてもうれしい」とそれぞれ興奮冷めやらぬ様子だった。

乗下船などの手伝いで乗り込んでいた漁師の川上重幸さん(61)は「ここ数年、クジラが八重干瀬を通過するのは確認している。同じコースが多い」と話した。通過海域の水深は40㍍以上と推測し「今回現れたクジラは、ミジュン(和名ミズン)の大群を食べていたように見えた。大群はびっくりして海面に跳ねて逃げ惑っていた」と説明した。

ザトウクジラは、日本では毎年12月から4月にかけて慶良間諸島周辺海域や小笠原諸島周辺海域で繁殖するという。成体は体長13~15㍍、重さ約30㌧になる哺乳動物。

 

☆関連記事 国立公園指定向け動き/八重干瀬と周辺地域(2022年1月23日配信)

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