新たに2人「陽性」/新型コロナ
1人は新人県職員/知事、健康観察へ
【那覇支社】県は3日、新型コロナウイルスの検査で、新たに20代男性(中部保健所管内在住)と30代男性(東京都在住)の2人が「陽性」と判断されたと発表した。このうち、20代男性は4月から採用の県職員で、1日に県庁で行われた玉城デニー知事からの辞令交付式に参加していた。
玉城知事は、「職員の感染が確認されたことを、大変重く受け止めている。2日から濃厚接触者には14日間の自宅待機を指示し、(県庁の)全職員に対しては、私を含めて14日間の健康観察を行う。当該職員が立ち寄った施設等の消毒を行った」と強調した。
その上で、「対策本部会議では、県庁からクラスター(集団感染)を発生させないために、強い危機感と緊張感を持って対応に当たることを確認した。県民に不安を与えることがないよう、全庁的に取り組んでいく」と述べた。
代の男性は、発熱はなかったものの3月30日から倦怠(けんたい)感や鼻汁などの症状があったといい、同日と3月31日に病院で診断を受けた。ただ、31日には風邪と診断されていたという。
4月1日に県庁で辞令交付式に出席し、その後は公用車で勤務公署へ移動。ただ、男性と接触歴があった県外在住の家族(3月28日に県外へ移動)が1日、PCR検査で「陽性」となったことから、指定医療機関を受診していた。県では、男性について家族内感染の可能性が高いとみている。
県では、男性と接触した可能性がある職員約30人を自宅待機としている。1日は県内各地から職員が集まっていたため、自宅待機している職員の勤務先も複数に及ぶという。
東京都在住で来沖中の30代男性は、3月26日に発熱。4月1日に味覚と臭覚に障害がでたため受診し、3日にPCR検査で「陽性」と確認された。
県では、20代、30代の男性とも指定医療機関に入院するとしている。濃厚接触者についても、健康状態の観察を行う方針。