社会・全般
2020年6月6日(土)8:59
宮古上布「最上級の反物」
明治末期から大正に制作か
埼玉県在住の梅津陽子さんがこのほど、市総合博物館に宮古上布反物1点と着物15点を寄贈した。鑑定の結果、「反物は経糸の算(ヨミ)が20算(経糸1600本)以上」とされた。今後も専門家による鑑定が行われる。
反物は明治末期から大正時代に制作された可能性が高い。非常に糸が細かく、織り密度が高い最上級の宮古上布とされる。現存する宮古上布の中では「最高の算(ヨミ)」ではないか」と期待されている。
寄贈者の夫、梅津茂雄(故人)は生前、医師として地域医療に貢献。絵画や工芸品、宮古上布などを収集していたという。陽子さんは夫の遺志を継いで寄贈した。