白煙上がる　離発着に影響なし

白煙が上がる中、航空機が離発着した＝10日、宮古空港

　10日午後３時９分、「宮古空港第１ゲート付近から白煙が上がっている」と１１９番通報があった。滑走路近くであることから現場は一時騒然となった。火災による白煙は滑走路上に流れたが、航空機の離発着に影響はなく、けが人もなかった。消火開始後も白煙は上がり続け、同７時現在で鎮火は確認されていない。

　市空港課によると、現場は空港内にある市消防署空港出張所の南西側。高いフェンスによって立ち入りが制限されている区域で、空港内の除草作業で集められた雑草を一時保管していたという。午後３時ごろ、枯れ草から白煙が上がっているのを市空港課職員が発見して、通報した。

　白煙は風に乗って滑走路上にも流れたが、大阪航空局が「離発着に影響はない」と判断。日本トランスオーシャン航空（ＪＴＡ）、全日本空輸（ＡＮＡ）ともに大きな遅延はなかった。

　白煙は空港を一周する道路からも見えるため、車を止めて消火作業を心配そうに見詰める市民の姿が見られた。