09/13
2024
Fri
旧暦:8月11日 赤口 庚 
社会・全般
2020年9月1日(火)8:57

少人数で祖霊迎える

各家庭で旧盆「ンカイ」/コロナ禍、台風接近の中


手を合わせ先祖に祈りをささげる砂川さん家族=31日、平良下里の砂川さん宅

手を合わせ先祖に祈りをささげる砂川さん家族=31日、平良下里の砂川さん宅

 旧盆初日の31日、市内の各家庭では亡くなった人たちの世界とされる後世(グソー)から先祖の霊を迎える「ンカイ(迎え)」が行われた。今年の旧盆は新型コロナウイルス感染症や台風9号の影響で少人数での「ンカイ」で少し寂しい様相となったが、家族らは仏壇に手を合わせ、祖先に感謝するとともに、子孫繁栄や無病息災などを祈った。

 旧盆は旧暦7月13日から15日に行われるもので、今年は8月31日からの3日間に当たり、きょう9月1日が2日目の「ナカビ(中日)」、あす2日が最終日の「ウフイユー(送り日)」となる。

 今年は新型コロナウイルス感染症対策で市が「3密」を避ける取り組みとして▽帰省の代わりにテレビ電話▽本家へのティーカミ(お祈り)は家族代表が行く(密集防止)▽お供え物の受け渡しや顔見せは長居せず玄関先で手短にする(密閉防止)▽多人数での食事や飲酒は別の機会にする(密接防止)-などを呼び掛けており、例年に比べて静かな印象だ。

 また、旧盆初日の31日午後には台風9号の接近に伴い暴風警報が発令された。例年なら墓に先祖を迎えに行く姿も見られるが、それを控える家庭もあり、台風の影響を考えて前日に「お迎え」をする家庭もあった。

 平良下里の砂川芳彦さん(76)宅では旧盆初日に孫が訪れ仏前で線香をたいて先祖の霊を迎え、仏壇に手を合わせた。芳彦さんは「コロナの影響で寂しいお盆だが仕方ない。家族が健康で毎日楽しく過ごせるよう先祖に祈りたい」との思いを述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月10日(火)9:00
9:00

きょうから八月踊り

多良間 初日は仲筋字会 国の重要無形民俗文化財に指定されている多良間島の八月踊りが10日から始まる。初日は仲筋字会が土原(ンタバル)御願所で「正日」を行い、塩川の住民を招いて華やかな組踊などを披露する。祭りは12日までの3日間。

2024年9月3日(火)9:00
9:00

閑散期の観光振興へ

座喜味市長と意見交換/観光庁など   市が観光庁の地域観光新発見事業補助金を活用して実施する「市閑散期対策事業~推し活旅とマス媒体を活用した分散型旅行のすすめ~」に向けて、同庁の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長らが2日、市役所で座喜味一幸市長と意見を…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!