04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
社会・全般
2020年11月28日(土)9:00

飲酒関連4割占める/19年度精神保健相談件数

宮古保健所「一人で悩まないで」

 2019年度に市民から宮古保健所に寄せられた精神保健(精神面における健康)の相談件数は延べ921件(人)で前年度に比べ298件増加し、うちアルコール依存症など飲酒問題に関する相談は延べ366件となり、全体の約4割を占めていることが同所のまとめで分かった。前年度の189件に比べ倍増しており、同所では「本人または家族で抱え込まずに、まずは相談してほしい」と呼び掛けている。

 飲酒に関する相談件数は増加傾向で、同所は要因として①相談できる環境が整っており周知が図られている②病院や警察など関係機関との連携③アルコール依存の人たちやその家族らで構成する自助組織の取り組み-などを挙げている。

 同所では「相談が多いのは改善に向けた動きにつながる」としたものの、「飲み過ぎ」である多量飲酒者も多いとみられることや、「周囲の目、職場の評価が気になる」などと消極的な人、家族だけで解決しようとするケースもあることなどから「実態はもっと多く、相談件数は氷山の一角」と話している。

 宮古管内におけるアルコール関連問題に関する相談例としては「家族に暴力を振るう」「近隣とのトラブル」「毎日飲み続けているので健康が心配」などが多いという。

 本人以外の家族からの相談が多く、中には県外に住む息子や娘からの相談もあり、「遠くにいて両親を心配する様子がうかがえる」(同所)。

 同所地域保健班の上原由里子班長は「アルコール依存症の特徴は、本人がアルコールに依存しているということを認めないことにある」と指摘。まずは、本人にアルコール依存症であることを認めさせることが重要だとした。

 宮古は以前から飲酒に寛容な風潮があることから、アルコール依存症の予備軍である多量飲酒も多いとみられている。

 上原班長は「自分の飲酒量を把握することが大事」と述べ、節度ある適度な飲酒を呼び掛け。その上で「お酒で悩んでいれば、早期に客観的な意見を聞いて問題解決に向けて行動してほしい」と話している。

 宮古保健所は、精神保健相談員1人、保健師2人体制で月~金曜日(祝日除く)まで相談を受け付けている。時間は午前9時~同11時30分、午後1時~同4時30分。電話番号は(72)8447。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!