03/26
2025
Wed
旧暦:2月26日 先負 癸 
産業・経済
2020年12月25日(金)9:00

平均糖度は14.12度/今期のキビ搬入開始

高品質で上々の滑り出し/宮糖城辺工場


宮古製糖城辺工場が原料搬入を開始した。サトウキビの束を機械に投入する渡久山社長(左から3人目)ら関係者=24日、城辺砂川

宮古製糖城辺工場が原料搬入を開始した。サトウキビの束を機械に投入する渡久山社長(左から3人目)ら関係者=24日、城辺砂川

 宮古製糖(渡久山和男社長)城辺工場は24日、2020-21年産サトウキビの搬入を開始した。初日の搬入量は259トン、平均糖度は14・12度と品質面で最高のスタートを切った。天候不良の影響で主流の機械刈り原料が入らないため、圧搾そのものは25日以降に開始する。操業は来年3月半ばまでを予定している。

 宮糖城辺工場が見込む今期原料(サトウキビ)の搬入量は10万3000トンと前期作を約1万4300トン上回る。事前の調査で品質も高い数値が出ている。

 今期は台風や干ばつ等の災害が軽微で、年間を通して気象条件に恵まれたことが増産の要因だ。久しぶりの豊作が期待される。

 初日の搬入概況が示す糖度区分別構成比は基準糖度帯(13・1~14・3度)以上の原料が全体の45・89%を占めており、初日から品質の高さを印象付けた。同糖度帯は36・72%、同糖度帯以下の原料は17・39%。

 品質からはじく1トン当たりの農家平均手取り額は推定2万2248円だった。

 搬入初日に合わせて開始式があり、城辺砂川にある同工場内には関係者多数が出席して開始を祝った。

 初めに、渡久山社長のほか下地敏彦市長ら来賓の代表がキビの束を機械に投げ入れ、今期製糖操業に向けた搬入の開始を告げた。

 この後あいさつした渡久山社長は「今期のサトウキビは糖度が高く、反収(10アール当たりの収量)もまずまずという状況にある。農家や関係者にとっては最高の製糖操業になる」と豊作型の原料をアピールし、「関係者の皆さんの力を借りながら農家所得の向上に努めていきたい。安全操業を続けて良い成績で終えられるよう取り組む」と話した。

 この後、下地市長と県宮古農林水産振興センターの崎原盛光所長がそれぞれ激励の言葉を述べ、無事故無災害の操業と高品質取り引きを祈願。併せて糖業振興における行政機関としての支援策継続を約束した。

 宮古製糖は、12月1日に伊良部工場、同2日に多良間製糖工場の操業を始めている。沖縄製糖宮古工場は来月5日に開始する。

 今期地区全体のサトウキビ生産量は、3期ぶりに30万トン台に達する見通しだ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年3月21日(金)9:00
9:00

シギラで海開き宣言

豊かな海へ、稚魚を放流/南西楽園リゾート   南西楽園リゾート(髙橋洋二会長)は20日、シギラビーチで海開きイベントを開催した。晴天に恵まれ、イベントでは稚魚の放流体験、SUPやシーカヤックなどのマリンアクティビティの無料体験があり、地域住民や観光客…

2025年3月14日(金)9:00
9:00

観光シーズン到来へ

観光協、来月6日海びらき   宮古島観光協会(吉井良介会長)は13日、同協会で記者会見し、今年の海びらきを4月6日に下地与那覇の前浜ビーチで開催すると発表した。「第47回サンゴの楽園未来まで 集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」を皮切りに宮古島では本格的な…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!