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産業・経済
2021年4月3日(土)8:58

沖糖 搬入量14万㌧超/20-21年産キビ

前期と比べ3万㌧増/平均糖度14・70度 天候恵まれ豊作


今期作サトウキビの原料搬入を終えた沖縄製糖宮古工場=2日、下地上地

今期作サトウキビの原料搬入を終えた沖縄製糖宮古工場=2日、下地上地

 沖縄製糖宮古工場は2日午後、2020-21年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。搬入量は14万1109㌧と前期比3万3330㌧増の豊作に。平均糖度も14・70度と高く、品質取引による1㌧当たりの農家平均手取り額は2万2981円まで跳ね上がった。

 沖糖は1月5日に原料搬入を開始した。当初こそ雨の影響で原料不足が懸念されたが、その後は天候に恵まれて機械刈りの原料がほぼ計画通りに入った。

 この結果、搬入88日間で14万㌧以上の原料を運び入れた。この量は前期作を3万㌧以上、今期の当初見込んだ量と比べても1万100㌧の上乗せがあった。

 糖度も良く、9割以上の原料が基準糖度帯(13・1~14・3度)に達した。基準糖度帯を上回る14・4度以上の原料が全体の64・85%を占め、糖度帯の原料が3割弱。基準以下の原料は5%しかないほど全体を通して高品質取引が続いた。

 沖糖宮古工場の仲里典和工場長は「開始当初は不安もあったが、徐々に天候も良くなり、機械刈りから積み込み、運搬、圧搾に至るまで順調にいった。すべての効率が良かった」と今期の搬入を振り返った。

 当初の見込み量を1万㌧上回った増産の要因としては、台風被害が軽微だったことや、適度な降雨など気象条件に恵まれたことを挙げた。その上で「今期は糖度も良いため農家の所得も増える。ハーベスターや積み込み、運搬を含めた波及効果も大きい。良い製糖期になった」と総括した。

 今期のサトウキビは、気象条件に恵まれて順調に生育した。台風や干ばつの被害が軽微で、茎長、茎重ともに平年値を上回った。

 宮古地区では、ここまで三つの製糖工場が原料搬入を終えた。3工場の合計搬入(生産)量は28万3500㌧に達しており、操業中の宮糖伊良部工場の原料を含む地区全体の搬入量は35万㌧を超える見通しだ。同伊良部工場は4月いっぱいの操業を予定している。


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