夏の味覚 存分に味わって/きょう「ゴーヤーの日」
社協、子ども食堂に150㌔贈る/生産者団体
夏の味覚ゴーヤーの出荷が最盛期を迎えている。宮古島産のJA取扱量は4月25日までに650㌧(計画比63%)に達し、シーズン後半に向けて順調な栽培が続いている。7日には生産者団体が市社会福祉協議会と子ども食堂に計150㌔のゴーヤーを贈り「ゴーヤーを食べて元気になってほしい。コロナを吹き飛ばそう」と激励しながら一層の地産地消に期待を込めた。
毎年5月8日は「ゴーヤーの日」。1997年に県などが定めた。例年はJAや県、市など関係団体が連携して販促キャンペーンを実施するが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から取りやめた。代替として地域の団体に新鮮なゴーヤーを贈った。
贈呈式がJAの農産物集出荷場であった。はじめにゴーヤーの日実行委員長を務める砂川隆JA地区本部長が宮古島産ゴーヤーをアピール。県内トップの出荷量を誇り、県の拠点産地に認定されていることを紹介した。その上で、「安全で安心、高品質の宮古島産ゴーヤーを贈りたい。この健康野菜が、多くの市民の家庭の食卓に並ぶことを期待している」と話した。
JA宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会ゴーヤー専門部会の長尾浩司部会長は「ゴーヤーはチャンプルーもおいしいけどサラダで食べても最高」と生野菜として食べる文化のさらなる広がりを期待。「ゴーヤーで健康づくりを。コロナに負けないで」と話した。
100㌔の贈呈を受けた市社会福祉協議会の砂川信雄事務局長は「社協としてはフードバンクや高齢者福祉の中で活用したい。このように毎年多くのゴーヤーを頂き感謝している。楽しみにしている家庭にしっかりと届ける」と約束した。
ビザライが運営する子ども食堂の責任者の上里征志さんも「たくさんのゴーヤーを頂きありがたい。この健康野菜のゴーヤーのパワーでコロナ禍を乗り切っていきたい」と感謝した。
今期作のゴーヤーは、年末年始の曇天や低温の影響でシーズン前半の出荷量が伸び悩んだ。ただ、2月中旬以降は天候の回復で果実が順調に肥大し、3月以降の収量はぐんと伸びた。