04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
教育・文化
2021年6月15日(火)8:58

村の豊作と繁栄願う/多良間でスツウプナカ

コロナで規模縮小


祭場でシュリ魚を供え神に祈りをささげ、長老たちが神歌を歌った=13日、多良間村塩川

祭場でシュリ魚を供え神に祈りをささげ、長老たちが神歌を歌った=13日、多良間村塩川

 【多良間】竜宮の神へ五穀豊穣(ほうじょう)と集落の繁栄を感謝し、向こう1年間の豊作と豊漁を祈願する多良間島の伝統行事「スツウプナカ」が13日、村内4カ所の祭場で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模を縮小し初日の暁の願い(アカツキノニガイ)のみを実施した。神酒を作るブシャ座のメンバーらがシュリ魚を神にささげ、豊作や繁栄を願った。

 スツウプナカは、八月踊りと並ぶ島最大のイベント。1983年に多良間村の無形民俗文化財に指定されており、ナガシガーシュニ(長瀬川宗根)、フダヤーシュニ(札屋宗根)、パイジュニ(南宗根)、アレーキシュニ(新池宗根)の4祭場で行われる。

 各祭場にはそれぞれ役割の座があり、60代以上の老人座、50代の中老座を中心とした祭祀(さいし)運営をつかさどる幹人座、供え物など料理をするクバン座、祭祀用の魚類を捕るイム(海)座で構成されている。

 このうち字塩川のパイジュニでは中老座のある大木公民館に午後9時半ごろ、ブシャ座が集合。供え物を確認し、ブシャ座と老人座のメンバーが数カ所の祭場で祈りをささげた。祭場では6人の長老らが神歌(ニィリ)を歌い、角盃に注がれた神酒を飲んでいた。

 ブシャ座で30年関わってきた比嘉清作さんは「去年はシュリ魚だけだった。今年はどうしても神酒をささげようと話し合った。神歌をささげることもできた」と笑顔で話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!