子の弱視、早期発見重要/宮古ライオンズクラブ
検査キットで園児の視力検査
弱視である子どもを早期発見するため、幼児が遊び感覚で視力検査を行うことができるキットの無料貸し出しを行っている宮古ライオンズクラブ(平戸新也会長)は30日、はなぞのこどもえん(新城久恵園長)の協力を得て同園で園児の視力検査を実施。その様子をマスコミに公開して、検査により弱視を早期に発見する重要性をアピールした。
検査で使用されたキットは、一般的な視力検査で用いられるC字型のマークをドーナツに見立て、マークの上下左右には動物を描き、C字型マークの開いている方向に描かれている動物を答えるというもの。上下左右で答えることが難しい幼児でも検査が行いやすいという。
弱視早期発見の重要性について平戸会長は、人間の見る力は6歳くらいまでで成長を終えることから、弱視がある場合はそれまでに発見、治療を行う必要があると説明。「子どもが自分で見えているかいないかを自覚することは難しい。検査で見つけてあげることが大人の責任」と訴える。
今回、同園では2、3歳児を対象に検査を実施。園児たちはドーナツが開いている方にいる動物を答えて視力を確認した。
新城園長は「キットを使って検査をすることで、子どもたちの見る力を理解することができるようになった」という。平戸会長は「少しでも多くの子どもたちに明るい未来を届けるためにライオンズクラブは活動をしている。まだ視力検査を実施していない保育園などあれば声を掛けてもらいたい」と呼び掛ける。
問い合わせは宮古ライオンズクラブ(電話72・9789)まで。