宮古、多良間に暴風警報/台風6号
最接近はあす午前/長時間わたり暴風雨の恐れ
強い台風6号は21日、勢力を強めながら沖縄本島の南海上を西へ進み、宮古島地方に接近した。午前6時13分に宮古島市、午後零時6分に多良間村に暴風警報が発令された。同日夜に暴風域に入り、最接近は23日の朝から昼前になる見込み。速度が遅いため、長時間にわたって暴風と大雨の影響を受ける恐れがある。宮古島地方気象台は「不要不急の外出は控えてほしい。海岸には絶対に近づかないで」と呼び掛けている。
台風6号は、21日午後3時には宮古島の東南東約200キロにあって、ゆっくりとした速さで西へ進んだ。中心気圧は965ヘクトパスカル。中心から全域130キロでは風速25メートル以上の暴風となっている。宮古島地方では最大瞬間風速は22・6メートル(午後2時45分)を観測した。
台風は勢力を強め、22日午後3時には宮古島の南南東110キロの海上に達し、ゆっくりとした速さで西へ進む見込み。中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルの予報。23日には非常に強い台風となる見込み。
21日は海、空の全ての便で欠航した。22日も全便欠航が決まっている。台風は4連休を直撃し、多くの観光客らに影響を与えた。
市は21日、市役所など7カ所に避難所を設置。市内全域に暴風災害に関する「高齢者等避難」を発令した。同日午後3時現在で3世帯4人が避難している。
沖縄電力によると午後3時現在、宮古島市での停電はない。