敬老祝い金、手続き煩雑/保守中道議員連が提言
口座振込に市民から苦情多く
宮古島市保守中道議員連盟(真栄城徳彦会長)は6日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、新型コロナウイルスの感染拡大防止策の充実と敬老祝い金の支給に関する提言書を提出した。敬老祝い金は今年度から口座振り込みとなったが、市民から苦情の声が多いとして従来の手渡し支給を求めた。
敬老祝い金は70歳以上の高齢者に1人3000円支給される。これまでは行政連絡員が配布していたが、今年度は新型コロナ感染防止の観点から口座振り込みに変更された。通帳などのコピーが必要なため、高齢者にとって手続きが煩雑だとの声が上がっている。
市の担当者は、手続きが必要なのは今回だけで、来年度からは手続きなしで支給されることを説明。対象約1万人のうち、2500人から申請があることを明らかにした。
真栄城会長は「とにかく苦情が多い。行政連絡員が配布するリスクと、高齢者が手続きのため不特定多数に接するリスクはどちらが大きいのか。8月中の申請件数が少なければ改善を求めたい」と述べた。
座喜味市長は「『手渡しの方がありがたい』という声は届いている。次年度以降、見直しも含めて検討したい」と述べた。
提言には新里匠氏、平良和彦氏も同席。若年層へのワクチン接種率の向上や水際対策について意見を交わした。