オゾンガス発生装置で除菌/市消防本部
救急搬送体制を強化/新型コロナ
市消防本部はこのほど、「CT計搭載オゾンガス発生装置」を導入し、新型コロナウイルス感染症に伴う救急搬送体制を強化した。オゾンガスで救急車内の感染防護衣に付着したウイルスからの二次感染を防ぐことや、除菌・消毒作業の効率化と時間短縮で迅速な出動体制を整えた。同本部は、1月から8月19日までに新型コロナウイルス感染症患者および感染症疑いのある患者92人を搬送している。
同本部はこれまで、救急車内はアルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどを使い手拭きしていた。
手作業の時間は約1時間半を要し、隊員の労力や次の出動体制に向けての時間短縮が課題となっていた。
同発生装置を導入したことで除菌作業時間は20~30分に大幅に短縮された。
さらにオゾンガスを使用しての除菌のメリットとして同本部は▽気体なので手の届かない隅々まで除菌可能▽付着した菌やウイルスに対して有効▽精密機器がある場所でも除染可能-などを挙げている。
オゾンガス発生装置は3台導入した。購入額は約370万円。市消防本部ほか、上野、伊良部の両出張所にも設置した。
市消防本部が所有する救急車両は4台。感染リスクを低くするため、新型コロナで陽性と判断された患者を搬送するための専用車両として1台を確保してある。