基本検討調査費を削除へ/市議会文教社会委
野党議員ら反発、採決見送る/新し尿処理整備事業
市議会9月定例会に一般会計補正予算として計上されている新し尿処理施設整備事業の基本検討調査業務の委託料2785万円が、削除される見通しとなった。8日の文教社会委員会(下地信広委員長)で野党議員らが反発。「委託料を削除した修正案を提出したい」として、この日の採決を見送った。修正案については17日に討論と採決が行われる。
基本検討調査の業務内容は▽生活廃水処理などの状況整理▽基本方針の検討▽基本計画の検討▽概略施設の検討▽下水道施設への影響評価─を実施する予定。補正前の3億8300万円に同業務は含まれておらず、補正予算で追加した。
質疑の中で平良敏夫委員は「この問題はまだ決着はついていない。この事業費を通せば現施設での建設を認めたことになりかねない」と強調した。
同事業の担当者は「シミュレーションでは日量50~60㌔㍑だが、実際にどうなのかは補正で上げている検討業務で、細かく分かってくることになる。この業務の必要性を認めて頂きたい」と理解を求めた。
同委員会が付託議案の採決を行う際に、狩俣政作委員が「補正予算案の修正案を提出したいので、評決の先送りをお願いしたい」と求めた。17日の一般質問終了後に修正案の討論と採決を行うこととなった。
文教社会委員会は委員長を除いて与党2人、野党5人の野党多数。修正案が提出されれば、認められる公算が大きい。
委員会終了後、狩俣委員は「防衛省の予算でなければ急いで実施する必要はない。単費で行えば市民負担となる。修正案を示し、17日に議論したい」と理由を述べた。