狂犬病未接種を通知/市環境衛生課
3年以上ない飼い主に/1400人へ「義務」呼び掛け
市環境衛生課は狂犬病予防注射接種が3年以上ない犬の飼い主に対して、通知はがきを送付している。すでに伊良部、城辺地区の飼い主に送付しており、全体では約1400通を予定している。飼い犬への予防接種は、毎年1回義務付けられている。同課では「長期間接種していない飼い主も多く、通知はがきが届いた場合ははがきか犬鑑礼を持参して、かかりつけの動物病院で積極的に接種してほしい」と話している。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、狂犬病予防接種の集団注射は昨年度に引き続き今年度も中止となっており、接種についてはかかりつけの動物病院などでの接種が求められている。
同課によると、2021年度の接種状況は8月31日現在で飼い犬登録数3115頭のうち、接種率は44・5%(1388頭)となっている。
そうした中、長期にわたり飼い犬の狂犬病予防接種を行っていない飼い主が多く、3年以上も未接種の飼い主に対して長期間未接種となっていることを知らせるはがきを送付している。
同課では「接種率は年々下降傾向にあるほか、長期間接種もせずに飼い続けている飼い主もかなりの数いると思われる」と指摘。その上で「狂犬病の怖さを再認識し、積極的に接種してほしい」と呼び掛けた。
市における近年の接種率は、12年度に67・4%、13年度62・4と60%台を維持したが、14年度から50%台となり、さらに下降傾向が続いて19、20年度とも52%で、まん延防止ラインの70%を大きく下回り続けている。
義務付けられている狂犬病の予防接種を強く求める理由には、実態に即した登録数をより正確に把握することもあり「飼い犬が死亡した場合に市に連絡がないことも多く、そうしたことも登録数の正確な把握に影響を及ぼしている」(市環境衛生課)。
飼い犬が亡くなったり、飼い主変更や家を引っ越した場合の連絡先は市環境衛生課(75・5121)まで。
ほかにも、昨年6月に動物愛護管理法が改正されていることを訴えている。これは動物の遺棄や虐待の禁止、適切な取り扱いなどを定めた法律で、その規制が強化されていることから、義務である狂犬病予防注射の接種についても強く求めている。