10/10
2024
Thu
旧暦:9月7日 先負 丙 
産業・経済
2011年4月14日(木)9:00

多良間産黒糖を輸出/宮古製糖

香港へ年間100㌧見込む


香港に輸出されている多良間産黒糖(資料写真)

香港に輸出されている多良間産黒糖(資料写真)

 多良間島産の黒糖5・4㌧が香港に輸出されていたことが13日、分かった。多良間島で黒糖を生産する宮古製糖の安村勇社長が同日、明らかにした。県産黒糖のまとまった量の輸出は初めて。同社では、年間100㌧の輸出を見込んでいる。安村社長は「黒糖の新しい展望が開けた。安定供給にしっかり努めたい」と述べた。


 多良間産黒糖の輸出は一昨年、香港で開催された「沖縄フェア」における同黒糖の紹介がきっかけとなった。

 取引先は香港の砂糖取扱会社「太古シュガー」。3月9日に粉黒糖3・9㌧(130袋)、今月8日にカチ割黒糖1・5㌧(50ケース)をそれぞれ輸出した。同社からは一月間に9㌧輸入したいとの要望があるという。同黒糖は、県黒砂糖工業会と県物産公社を通して輸出している。

 香港では添加物を含まない安全・安心な「純黒糖」として扱われているという。

 宮古製糖多良間工場が昨年まで抱えていた在庫はほぼ処理され、今年の場合は生産が不足気味。同社では「希望通り供給できるかが今後の課題。今のところ未知数」と懸念する向きもある。

 一方、安村社長は「国内供給を減らしてでも輸出分を確保したい」と決意を示した。

 昨年まで県内にあった3000㌧の黒糖在庫は県の計らいで、E3や牛の飼料の原料に使い現在、ほとんど残っていない。しかしこれは急場しのぎの対策で、今後とも国内だけでなく外国への販路拡大が求められていた。

 物産公社では「多良間産黒糖を切り口に、原料用としての輸出を広げていきたい」と話している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月21日(土)9:00
9:00

地域クリエイターに学ぶ/商工会議所

講師に中村、安田さん/新商品開発セミナー   宮古島商工会議所は19日、地域クリエイターと一緒に考える特産品ブラッシュアップ&新商品開発セミナーを同所で開催した。中村美樹さん(クリエイティブファクトリー・パパラギ)、安田澄江さん(ミヤコブライド)らが…

2024年9月17日(火)9:00
9:00

泡盛の消費拡大狙う/沖縄国税事務所プロモーション

台湾富裕層対象に/鍾乳洞見学や試飲会   沖縄国税事務所は16日、大型クルーズ船の寄港に合わせた泡盛の消費拡大プロモーションを宮古島で初開催した。クルーズ船の乗客38人が酒蔵バスツアーに参加。城辺砂川の多良川を訪れて泡盛を貯蔵している鍾乳洞を見学した…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!