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産業・経済
2011年7月5日(火)9:00

吉野が民事再生法適用申立

負債総額は56億9000万円


 オーシャンリンクス宮古島(ゴルフ場)を運営する吉野(本社宮古島市、岩崎拓社長)が、ゴルフ場事業とリゾート事業の再建を図るため、那覇地方裁判所に民事再生手続開始の申し立てを行ったことが、4日分かった。代理人のシティ法律事務所(東京都)が明らかにした。大幅な債務超過に陥り資金繰りが悪化していることや、会員からの預託金返還請求に耐えられない見通しとなったことなどが、申し立てに至った原因。負債総額は56億9000万円、うち預託金総額が13億4500万円。債権者数は650人で、債権者の大多数は、オーシャンリンクスの会員が占めているという。


 那覇地方裁判所は申し立てを受け同日、同社に対して保全命令と監督命令を発令し、監督委員に沖縄弁護士会の阿波連光弁護士(ひかり法律事務所)を選任した。

 今後、同社は民事再生法に基づいて所定の手続きを進める。手続きのスケジュールは①再生計画案の提出②約6カ月後に債権者集会を開き再生計画を採決-などを予定。債権者の賛成に加えて、裁判所の認可を得た上で、再生計画に沿って再建を目指す。

 同社は「民事再生は破産手続きとは異なり、再建のための手続きなので、弊社はこれまでと何ら変わらずに通常通り事業を継続し、会員と来場者にゴルフ場の利用を提供し、リゾート事業の開発計画も進めていく」と話している。

 再建に向けては①親会社=村雨インベストメンツ(本社東京都)=の支援を受けながらオーシャンリンクス宮古島の営業を継続し自主再建を目指す②再生計画が認可されることを条件に、債務について一部免除を受ける-との基本方針を示している。

 同社は12日午後3時30分からマティダ市民劇場で債権者を対象に集まりを持ち、民事再生法の適用に至った原因や法手続きなどについて説明する。

 会員の一人は「ゴルフ場がいつまでも利用できるよう、しっかりと再建してほしい」と話した。


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