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社会・全般
2011年8月11日(木)9:00

ツツガムシ病患者が発生/宮古福祉保健所管内

昨年に続き2年連続 県、注意呼び掛け


 宮古福祉保健所(仲宗根正所長)は10日、同所管内で「ツツガムシ病」の患者が発生したと発表した。宮古島では昨年6月にも患者が見つかっており、2年連続で患者発生となった。


 同所によると、患者は農業の50代男性。国外、県外に渡航歴はなく、宮古島の山野、雑木林(未確認)において感染したと推測している。

 発症の経過は、7月中旬に発熱、せきによる体調不良。今月4日発熱と全身発疹、倦怠感。症状が回復せず5日に医療機関で受診し入院。入院時の発熱は40度前後だった。

 6日に右腰部に刺し口発見。7日に抗生物質で治療。10日に刺し口のかさぶたの病原菌検査で陽性。現在、患者は回復に向かっている。

 同所では原野などに入る場合は、長袖などを着用し肌の露出を少なくし入浴をするなど注意を呼び掛けた。また、症状が疑われる場合は、すぐに医療機関での受診を促している。

 ツツガムシはダニの一種。体長は0・2~0・3㍉と非常に小さく、体や衣類などに付着しても見逃してしまう。刺されてもかゆみや痛みがなく、いつ刺されたのか分からないという。病原体(リッケチア)を保有するツツガムシの幼虫に刺されてから7~10日後に頭痛や関節痛、悪寒、発熱(38~40度)、発疹などの症状が出る。

 脇の下や太ももなど体の柔らかい部分を刺されることが多いことから、同所では山林、原野、畑などに行く場合は長袖、長ズボン、長靴などを着用するよう注意を喚起。帰宅した後はすぐにシャワーに入ったり、衣類の洗濯をしたりするなどの予防対策が必要だとしている。人から人への感染はなく、患者と接触しても症状がうつることはない。

 国内では北海道を除く全都道府県から患者が報告されている。ここ数年は年間300~400人の患者が報告されている。

 ツツガムシは、宮古島を含む県内にはもともといない虫で、外部から何らかの形で入り込んだとみられている。2008年7月に宮古島で県内初の患者が確認され、昨年も宮古で発生。今回を含め県内で発生した3件はすべて宮古での発生となっている。

 県内では比較的まれな症例のツツガムシ病の発生に同所では注意喚起を呼び掛けている。


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