コンクリート劣化進む/平良港
市港湾課が老朽化を調査
平良港の第2、第3埠頭(ふとう)の老朽化調査が8日、同港で行われた。調査は市港湾課の依頼を受けて独立行政法人港湾空港技術研究所が実施。調査の結果、港の老朽化は進んでおり、沈下、コンクリートの劣化も見られ早急な対応が必要であることなどが説明された。
同研究所の岩波光保構造研究チームリーダーは「昨年度に比べても沈下やコンクリートのひび割れなどが進んでいる。コンクリートの劣化は進んでおり、早急に手を打つ必要がある」と指摘した。
平良港は第3埠頭が1976年、第1埠頭が84年、第2埠頭が85年に建設された。
調査結果では、特に第3ふ頭の先端部分でコンクリートの強度が基準の約半分程度しかない状況なども報告された。
宮古島市では、2008年度に港湾計画が改定され「漲水地区再編事業」を平良港整備における柱として位置づけている。
平良港は近年急速に進む貨物輸送船の大型化に対応しておらず、特に冬場の接岸などが困難な状況となっている。
さらに、耐震強化岸壁としての整備がまだなされておらず、今回示された老朽化の問題も含め市としては今後も早急な整備を国に要望し、平良港整備の予算化を求めていくとしている。