雨、曇天続く/宮古島地方
日照不足、野菜に影響
宮古島地方は11月から、雨や曇りの日が続き、冬春期島外出荷野菜の生産に影響が出ている。ゴーヤーの現在の収穫量は、平年と比べ4割ほど少ない。宮古島地方気象台は「長雨と日照不足に関する気象情報」発表して、農作物の管理に十分な注意を呼び掛けている。
宮古島地方気象台によると、気圧の谷や大陸高気圧の張り出しに伴う寒気の影響で、曇りや雨の日が多く、日照時間の少ない状況が続いている。この状態は、今後2週間程度は続くという。
日照不足に関する気象情報発表の判断基準になった11月27日~今月12日まで、16日間の合計日照時間は13・7時間で平年の25%。主な日照は11月30日の1・4時間、4日4・6時間、7日の4・6時間などだった。
JAゴーヤー専門部会の伊志嶺一之部会長は、10月12日に、ゴーヤーを初出荷した。着果から収穫までの日数は、出荷当初が10日程度。11月中旬が12~13日。現在は18~20日に伸びた。
日照不足は、果実の生育を遅らせ、色付きにも影響するという。花の数をも減らし、平年の半分くらいしか咲いていない。
伊志嶺さんは、日照不足に対応できる技術を模索しているが、今のところ見付かっていない。「早く天気が回復してほしい」と願った。
10月に植えたカボチャは、実が付いているが大きくならずサイズは、やや小振りという。11月定植は、花が咲いているものの、畑がぬかるんで着果作業が難しくなっている。