苗、上々の作柄/葉タバコ
仮植ほぼ終了
2012年産葉タバコは、苗を鉢に移す仮植をほぼ終えた。畑での植え付けは、来年1月下旬に始まる。各農家は植え付けに向け、畑の畝に黒いビニールを張る作業を急ピッチで進めている。
12年産葉タバコは、今月上旬にJAの育苗ハウスで種をまき、葉が4枚ほど出て、自家用ハウスに移し仮植となった。
葉タバコ栽培歴35年の伊志嶺喜徳さん(76)=上野名加山=は「今年の苗は5、6年に1回できるかどうかの最高の作柄。葉が丸い。農協の職員の管理が良く、素晴らしい苗ができた。これから晴れの日が続けば、ますますいい苗になる」と話した。
11年産の葉タバコは、収穫最盛期の5月に襲来した台風2号に葉を吹き飛ばされ、壊滅的打撃を受けた。伊志嶺さんによると、経費分さえ収穫できなった人も多い。後継者の二男には「不作の翌年は必ず豊作になるので、頑張れ」と激励しているという。
宮古地区の12年産葉タバコ耕作者数は、日本たばこ産業(JT)の作付け廃止募集に伴い、11年産の163人より24人減り139人となった。宮古全体の栽培面積は、572㌶。地区別の面積と耕作者数は平良60㌶(16人)、城辺205㌶(41人)、下地130㌶(31人)、上野113㌶(28人)、伊良部43㌶(14人)、多良間21㌶(9人)となっている。