標準価格2万1502円/11-12年産キビ
国交付金は1万6000円
宮古本島と伊良部島における11日の製糖操業開始を前に、各地で2011-12年産サトウキビの収穫作業が行われている。今期の1㌧当たりのサトウキビ標準価格(糖度13・8度)は2万1502円で、前期比789円の減。内訳は国の交付金が1万6000円(前期比320円減)、原料代金は5502円(同比469円減)となっている。
今期産は、基準糖度帯の数値が変わる。従来の基準糖度帯は13・1~14・3度だったが、今期は13・2~14・4度と0・1度高めに設定されている。
基準糖度帯内の原料(サトウキビ)に支払われる国の交付金は1万6000円に固定されるが、製糖工場が支払う原料代は基準糖度帯であっても0・1度ごとに変動、加減される。このため13・2度と14・4度の原料では原料代で479円の差額が生じる。原料代金は砂糖の国際相場に応じて価格設定されている。
基準糖度帯以外の原料になると、国の交付金も加減される。糖度が0・1度上下するごとに100円(原料代は40円)ずつ加減されていく仕組みで、原料の品質を重視した価格体系だ。
今期産サトウキビは気象条件に恵まれず大幅な減産を見込む。前期まで4年連続で30万㌧以上を生産してきたが、今期は24万7000㌧ほどに減少する。
一方で品質は良く、高品質取引が期待される。今後の気象条件次第では一層の品質向上が見込まれていることから、生産農家や製糖工場をはじめとする関係者の期待は大きい。