「小中一貫校として存続を」/学校規模適正化で説明会
池間住民 統合に反対意見多く
宮古島市教育委員会(宮国博委員長)は12日、池間小中学校の体育館で地域住民を対象に、学校規模適正化の基本方針説明会を開いた。説明会に参加した住民らからは「池間小中学校の統廃合ではなく、小中一貫校として存続するための方策を考えるべきだ」など統合に反対する多くの意見が出た。
川満弘志教育長は説明会の冒頭「学校をなぜまとめるのかについて、地域からの意見や質問、また地域の教育をどのようにしたいかの提言を聞きに来たので腹蔵のない意見を聞かせてほしい」と述べた。
宮国委員長は「今のままでは子どもの数が減り、過小規模校が増え、それが解消される見通しが立たない。校区の再編やそれに伴う新たな学校の建設についての説明会なので、率直な意見を聞かせてほしい」と話した。
フロアからは「池間小中学校は校舎も新しくなり、小中一貫校としてスタートしたばかりで、なぜ統合なのか」「複式だから統合するというのではなく池間小中の複式を解消する方法を一緒に考えてほしい」などの意見が出た。
川満教育長は「児童生徒数が少ないから統合するというのは以前から出ている話。児童生徒数がなかなか増えないという課題がある。小中一貫校については今後検討課題になる」と述べた。
参加者からはさらに「学校が無くなるということは島が無くなるということに等しい」「複式にもメリットもデメリットもある。なぜメリットを生かす方法を考えないのか」「統合すると通学距離が長くなり、親への負担も増加する」など統合に関する反対意見が多く出た。
川満教育長は「(学校を)無くすということで来ているわけではない。考え方を説明し、意見や提案を聞くために来ている」と述べ、宮国委員長は「地域の人たちの学校への思いなどの意見を聞き、委員会で議論を重ねお互いの理解を深めていきたい。基本方針は決定ではない」と改めて基本方針への理解を求めた。