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政治・行政
2012年6月1日(金)9:00

県議選 きょう告示/座喜味、奥平氏が立候補へ

宮古島市区


 任期満了に伴う県議会議員選挙はきょう1日告示され、10日間の選挙戦に突入する。投票は10日で、即日開票される。宮古島市区(定数2)には現職の座喜味一幸氏(62)=自民公認、公明推薦=、奥平一夫氏(62)=無所属=の2氏が立候補する予定。これまでに2氏以外に立候補の動きはなく、無投票となる公算が高い。2氏は選管に届け出をした後、選挙事務所で支持者らと出発式を行い、街頭で政策を訴える予定。宮古毎日新聞社は告示を前日に控えた31日、2氏にこれまでの取り組みや訴えたいことなどを聞いた。



座喜味 一幸氏(62)/自民公認・公明推薦
輸送コストの低減めざす


物流コストの低減化策が宮古圏域全体により良い変革をもたらすと訴える座喜味氏=31日、同氏後援会事務所

物流コストの低減化策が宮古圏域全体により良い変革をもたらすと訴える座喜味氏=31日、同氏後援会事務所

 -現段階で選挙区は無投票の公算だが、前哨戦はどのように取り組んだか

 今回の選挙は、とても重要な選挙だということを認識していた。正月明けから選挙区は「無風」になるとのうわさはあったが、選挙のあるなしに関わらず、政策を浸透させることに力を入れた。支持者を集めての懇談会を通して、沖縄復帰40年を契機に創設された新沖縄振興法と一括交付金の使い方によって、宮古、沖縄が大きく発展する機会になり得ることを訴えた。
 とりわけ、離島振興については、これまで政治で切り込めなかった課題に対しても解決策を見出せる可能性が大きくなったことなどを支持者に説明した。多くの支持者の共感を得て、政策浸透は円滑に進められたように感じている。

 -現在の心境と再選に向けての決意を

 選挙戦に突入するかどうかは別にして、いかなる状況にも対応できるよう粛々と選挙戦に向けての準備を進めてきた。再選を果たした暁には離島振興を軸に一括交付金を有効利用し、島の発展が実現できるよう誠心誠意頑張っていく。

 -最も訴えたい政策は

 まず航空運賃の低減を確実なものにしていく。観光客の増大はもとより、離島の子どもたちが遠征する際にも重要なこと。旅客のみならず貨物の輸送コスト低減に取り組む。現在の5分の1に料金設定にすることで、宮古の農水業の構造的な体系が変わるばかりでなく、6次産業が芽出せるような宮古圏域全体により良い変革をもたらすことになる。

 -今選挙の争点は

 沖縄の米軍基地問題は「県外移設」というのが全県的な認識として共有されたので、争点にはなり得ないと思う。一括交付金をどのように地域で活用するかなど具体政策と実行力が候補者個人に問われる選挙だ。


奥平 一夫氏(62)/無所属
独法化反対、地域医療守る


離島医療は公的医療で守り独立法人化は絶対許さないと話す奥平氏=31日、同氏後援会事務所

離島医療は公的医療で守り独立法人化は絶対許さないと話す奥平氏=31日、同氏後援会事務所

 -いよいよ選挙戦に入るがこれまでの取り組み状況は

 私自身のスタンスは従来までの革新というだけでなく、ウイングを広げた形で多くの支持者を獲得したいという強い思いがある。このため、政党推薦も社大党のみを受け、社民は支持という形をとらせていただいた。
 有権者に私の政策を徹底して訴えようと約2万2千世帯にチラシを配布し、理解してもらうことに重点を置いた。1カ月間は朝立ちや懇談会で訴えてきた。
 宮古島市区は無投票の公算が強いと言われているが、それでも選挙はあるものと考え、気を許すことなく取り組んできた。

 -有権者に訴えたい政策は
 老朽化した県立宮古病院の新築移転問題は、8年前から試行錯誤をしながら当局に訴えてきた。仲井真知事が現場を視察するなどして、新築移転が急速に進んだ。
 地域の医療をどう守っていくかは重要な課題。離島医療を守るため、県立病院の独法化(独立法人化)は絶対にさせないという立場で論戦を挑んでいきたい。
 下地島空港周辺残地の活用もなかなか進まない。仲井真知事が「下地島空港は地域経済のエンジンになる」というインタビューを聞き、これまで空港を生かした利活用を訴えてきた。今後も訴えていく。
 沖縄の20年間の将来を見据える新たな振興計画の中で、関心を持つのは離島の交通や輸送コストの削減だ。しっかりと見守りながら実行させていく。

 -今選挙をどのように捉えるか
 現市政の進め方に疑問があるので、選挙を通して新しい市長に変えるという政権交代をするためのステップと捉える。
 多数野党を維持し、しっかりと行政執行をチェックできる体制が必要だ。


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