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2012年6月22日(金)9:00

支援学校でコンサート/砂川さん村上さん

オペラ曲をプレゼント



「愛のワルツ」を歌う砂川さん(右)と村上さん=21日、宮古特別支援学校

「愛のワルツ」を歌う砂川さん(右)と村上さん=21日、宮古特別支援学校

 ソプラノオペラ歌手の砂川涼子さん=宮古島市出身=と、テノールの村上敏明さんが21日、県立宮古特別支援学校(平良智枝子校長)を訪ね、コンサートを開いた。2人は、日本や世界に名前の知られる一流のクラシック歌手。迫力あふれる生の歌声に、児童生徒たちは「ブラーボ、ブラーバ(素晴らし)」と声を上げ、大喜びだった。


 同コンサートは、きょう22日の砂川さんのリサイタル(午後7時、マティダ市民劇場)に行けない子どもたちに歌をプレゼントしたいとの思いと、同校の長浜隆教諭が砂川さんの高校時代の恩師という縁もあり実現した。

 最初の曲目は、イタリア民謡の「フニクリ・フリクラ」。村上さんが、ゼスチャー豊かに、力強く歌い上げた。子どもたちも一緒に合唱。大きな手拍子で盛り上げた。

 砂川さんはイタリアのオペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」より1曲歌った。イタリア語だが、高音や低音が流れるようにつながる華麗な歌に、子どもたちは聞き入り感動の様子。砂川さんは、一人一人と握手も交わし激励した。

 コンサートが終わって2人が楽屋に引き揚げても、拍手が鳴りやまずアンコール。2人は再び登場し「愛のワルツ」を歌った。

 平良校長は「素晴らしいプレゼントをありがとう。これからも、世界の人たちに夢と勇気を与え続けてください」と感謝した。

 砂川さんは武蔵野音楽大学声楽科を首席で卒業。受賞歴は日伊声楽コンコルソ第1位(98年)、日本音楽コンクール第1位(00年)、五島記念文化賞オペラ新人賞(05年)など多い。

 確かな技術に裏打ちされた歌唱と美しい舞台姿で人気を博し、日本を代表するソプラノ歌手として、活躍の場を広げている。


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