04/20
2024
Sat
旧暦:3月12日 友引 甲 
教育・文化
2012年12月15日(土)9:00

国の登録有形文化財に/旧西中共同製糖場煙突

宮古では2件目の国登録有形文化財(建造物)となる旧西中共同製糖場煙突=14日、城辺字西中の同製糖場跡地

宮古では2件目の国登録有形文化財(建造物)となる旧西中共同製糖場煙突=14日、城辺字西中の同製糖場跡地

 国の文化審議会(宮田亮平会長)は14日、宮古島市の吉濱正一さんが所有する「旧西中共同製糖場煙突」=市城辺字西里添=を新たな国の登録有形文化財(建造物)とすることを田中真紀子文科相に答申した。宮古の国登録建造物は2007年3月16日登録の「大野越排水溝」=市平良字東仲宗根添=に続き2件目となった。


 同煙突はサトウキビ畑の中に建つれんが煙突。基部の平面は2・7㍍角で、高さは13㍍。イギリス積みで、東西面の基部に欠円の煙道を残している。宮古島の伝統産業である製糖業を象徴する煙突で、県内でも希少な昭和前期の製糖工場の遺構。

 1944年に操業中止となり現在、同所にはれんが煙突とボイラー冷却用の貯水槽が残っている。上端を一部欠いており、元は20㍍程度であったと伝えられている。旧西中製糖場は42年に旧城辺村西中、西西集落の農家数百人で結成した組合が苦心して建設した製糖場で、同煙突は、その業績を伝える貴重な文化遺産としての価値を有する。

 大城浩県教育長は「歴史の荒波にもまれながら、それを乗り越えてきた煙突が国登録有形文化財となることは地域の文化財を大切にしてきた関係者の努力の結実だ」とコメントした。

 川満弘志市教育長は「旧城辺町の頃より保存すべき文化財として多くの人々が、その保護に尽力された。永く後世に残されることをうれしく思う」との談話を発表した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!