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産業・経済
2013年1月9日(水)9:00

キビ豊作見込む/宮古本島

製糖操業始まる/沖糖13万㌧、宮糖10万9000㌧予想


 宮古本島内製糖2工場(沖縄製糖宮古工場、宮古製糖城辺工場)で8日、2012-13年産サトウキビの製糖操業が始まった。初日の糖度は沖糖は13・53度と、基準糖度帯(13・2~14・4度)に達するまずまずの滑り出し。宮糖は12・97度と届かなかった。トン当たり農家手取り額は沖糖2万907円、宮糖が2万382円だった。製糖期間は沖糖が3月いっぱい、宮糖は75日間を予定している。


 今期のキビは、夏場に約1カ月間の少雨傾向があったものの全般的には適度な降雨があり、秋口まで台風被害もなく順調に生育した。両工場管内の生産量は、台風の影響で大不作となった前期と比べて大幅に増え、沖糖が13万㌧(同比4万6000㌧、55%増)、宮糖が10万9000㌧(同比4万5000㌧、70%増)の豊作を見込む。品質面は、昨年9月末に襲来した台風17号の影響が懸念されている。

沖糖宮古工場

関係者が鏡開きで操業スタートを祝った=8日、沖縄製糖宮古工場

関係者が鏡開きで操業スタートを祝った=8日、沖縄製糖宮古工場

 沖縄製糖宮古工場の安全祈願は午前9時から、隣接する赤名宮で行われ、砂川玄悠専務や職員、関係者らが神前に手を合わせた。
 製糖開始式で砂川専務は「キビ産業は、宮古経済を支える効果が大きい」と強調。工場としてその役割を果たすためにも、立派な操業成績を挙げたいと決意を新たにした。
 下地市長は、来期のキビ交付金が増額されることになったと西銘恒三郎代議士から連絡があったと報告し、政府の決定を喜んだ。
 與那嶺宏明県宮古農林水産振興センター所長は、県全体のキビ生産が2年連続不作が見込まれる中で、宮古の豊作は、農家や関係者の努力のたまものと評価した。
 砂川専務らが威勢良く鏡割を行い、製糖操業のスタートを祝った。
 平良隆市議会議長や奥平一夫、座喜味一幸両県議らが祝辞を述べ、キビ産業の発展や操業の安全を祈念した。
 同工場のまとめによると初日の原料(キビ)は、797㌧搬入された。
 糖度区分別の内訳は13・1度以下が32・53%、13・2~14・4度(基準糖度帯)が50・98%、14・5度以上が16・48%。67%強が基準以上となった。糖度の最高は15・6度、最低は10・8度だった。

宮糖城辺工場

サトウキビが大型トラックで次々と運び込まれ工場構内は久々に活気づいた=8日、宮古製糖城辺工場

サトウキビが大型トラックで次々と運び込まれ工場構内は久々に活気づいた=8日、宮古製糖城辺工場

 宮古製糖城辺工場の製糖開始式は、午前11時から行われた。
 最初に安村勇社長や下地市長らが、キビ束を圧搾ラインに投入し、製糖開始を告げた。
 安村社長は、今期のキビは昨年9月中旬までは平年を上回る作柄で推移していたため、年内操業の準備を進めていたことを報告した。しかし、9月末の台風による品質低下を受けて11月と12月に成熟試験を行い、その結果を踏まえて、年明け操業に至ったと経過を説明。その上で、「農家が丹精込めて生産したキビの糖分を最大限回収し、努力に報いたい」と決意を述べた。
 下地市長のあいさつ、鏡開きに次いで、與那嶺所長がキビの増産に期待を込め乾杯の音頭を取った。
 同工場のまとめによると、初日は957㌧搬入された。
 糖度区分別の構成比は13・1度以下が57・60%、13・2~14・4度(基準糖度帯)が36・24%、14・5度以上が6・16%。42%が基準以上だった。糖度の最高は15・8度、最低は10・4度だった。


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