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教育・文化
2013年1月27日(日)9:00

郷土文化の継承誓う/中学校総合文化祭

9組が方言パフォーマンス/意見発表や民謡、コントも


「豊見親賞」を受賞した生徒の皆さん=26日、市中央公民館

「豊見親賞」を受賞した生徒の皆さん=26日、市中央公民館

 第18回宮古地区中学校総合文化祭第2回方言お話パフォーマンス大会が26日午後、宮古島市中央公民館で開催された。9組の生徒が宮古島の方言で意見発表やコント、劇を披露し、各地で受け継がれてきた郷土文化の継承を誓い合った。審査の結果、最高賞の「豊見親賞」は意見発表した城辺中3年の池間貴樹君、コントの砂川中1、2年生、民謡では久松中1年の譜久島雄太君が受賞した。


 大会は、地区中学校文化連盟が主催。郷土の優れた伝統や文化を尊重する態度を育み、失われつつある方言を継承していくことを狙いに開催している。

 開会式で同文化連盟の宮国敏弘会長は「未来への投資として地域文化の魂を引き継ぐことは、宮古島や沖縄県、わが国の文化と伝統を尊重する態度を育むために重要なこと」と述べ、出演者および会場の全中学生に文化の継承を促した。

 この後、複数の学校の生徒による宮古民謡「とうがにあやぐ」で幕開け。三線と太鼓の演奏と優雅な踊りで花を添えた。

 引き続き詩の朗読や意見発表、パフォーマンス、コント、方言劇と続いた。生徒たちは日ごろの学習の成果を堂々と発表。各地の方言を流ちょうに使いこなして聴衆を感心させ、時にはユーモアたっぷりの語り口で笑いを誘った。

 豊見親賞を受賞した城辺中の池間君は「異文化を生き抜くために!」とする演題で発表。日常の笑い話の中から宮古の人のたくましさを表現し、「ぼくはこの島の魂を受け継ぎ、本土だけではなく、世界でアララガマ魂を発揮して頑張ろうと思う」とまとめた。

 砂川中の1、2年生はコントで最高賞を受賞。方言を知らない本土に住む小学生が、宮古島を訪れた際の日常をおもしろおかしく演じた。方言を理解できない小学生のユーモアあふれる言動に聴衆は大笑いし、小学生が少しずつ方言を学んでいくという物語の設定には拍手を送った。

 久松中の譜久島君は「なますぬぐう」を歌って豊見親賞を受賞。宮古民謡を受け継いでいく決意を示した。

 そのほかの生徒も表現力豊かな舞台を披露し、「黄金賞」を受賞した。

 審査委員長の與儀千寿子さんは「どの発表も素晴らしく、全員に豊見親賞をあげたいぐらい」と話し、貴重な郷土文化を受け継ぐ生徒たちのたくましさに感無量の様子だった。


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