09/08
2024
Sun
旧暦:8月6日 先勝 乙 
産業・経済
2013年3月29日(金)9:00

バイオ・リン製造施設完成/宮古総合実業高

販売目標年2000万円/経営型学校運営目指す


宮古総合実業高校の第2農場(宮古空港西隣り)で完成した堆肥製造実習棟

宮古総合実業高校の第2農場(宮古空港西隣り)で完成した堆肥製造実習棟

 宮古島の地下水保全を目的に宮古総合実業高校環境工学科の環境班が開発した「Bio-p」(バイオ・リン)を製造する堆肥製造実習棟が27日、同校第2農場で完成した。製造開始は、バイオ・リン発酵装置やロボット袋詰機などの内部設備が整い次第、今年10月ごろになる見通し。1袋15㌔入りで、価格は300円と安い。年間の生産は1000㌧、2000万円の販売を目指す。


 バイオ・リンは、15年前に開発したが、人気が高く製造が追い付かなかった。環境班が2004年にストックホルム青少年水大賞を受賞したのを機に、県や国に本格的施設の建設を要請。その後9年目に、夢実現となった。

 環境班を指導する前里和洋教諭は、「経営型学校運営の可能性が見えてきた」と感無量の様子。目玉設備と位置づける「分析・講習室」に関しては、「製造したバイオ・リンの分析を通して生徒たちは、分析力や判断力、考える力が身に付く。この力は、進路に役立つ」と強調した。「同施設は、地下水保全啓蒙の拠点施設になり得る」と多面的活用が可能なことも示した。

 同施設で製造するバイオ・リンは、土壌内に蓄積されるリンの再利用機能を有する有機肥料。同肥料は地下水保全に役立つだけでなく、資源として世界的に底を突きつつあるリンの再利用を可能にした点でも、世界的に注目を集めている。

 同班はバイオ・リンを畑に施すことで、化学肥料の施肥が少量でも農作物の生育が促進されることを実証し、高い評価を受けている。

 施設の建築面積は584平方㍍で事業費は約1億2500万円。昨年10月26日に、着工した。

 内部設備は全部自動化され、生徒たちの作業は計器のチェックが中心になるという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月3日(火)9:00
9:00

閑散期の観光振興へ

座喜味市長と意見交換/観光庁など   市が観光庁の地域観光新発見事業補助金を活用して実施する「市閑散期対策事業~推し活旅とマス媒体を活用した分散型旅行のすすめ~」に向けて、同庁の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長らが2日、市役所で座喜味一幸市長と意見を…

2024年8月30日(金)9:00
9:00

「サメ?いやイルカだ」

来間大橋近くで回遊確認/宮古ブルーの海満喫   来間大橋近くの宮古島側約100ほどの沖合で29日午前10時半ごろ、1頭のイルカが優雅に泳ぐ姿が目撃された。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!