04/19
2024
Fri
旧暦:3月11日 先勝 癸 穀雨
社会・全般
2013年7月30日(火)9:00

幸せな時間をありがとう/福島の8家族

宮古保養を終え帰路に


帰路に着く福島の家族を見送る保養プロジェクト実行委員長の下地昌伸さん(右)=29日、宮古空港

帰路に着く福島の家族を見送る保養プロジェクト実行委員長の下地昌伸さん(右)=29日、宮古空港

 「うむい宮古島保養プロジェクト満月」で来島していた福島県の8家族が29日午前、帰路に着いた。出発前の空港では、宮古島の受け入れ家族らプロジェクトのメンバーと最後の時間を過ごして涙した。「幸せをありがとう」-。何度も繰り返し、感謝を込めた。


 福島の原発事故に苦しむ8家族は24日から5泊6日の日程で宮古入りした。この間、放射能におびえる必要がない宮古島で海水浴や地域住民との交流会、座談会などに参加し、家族で穏やかな時間を過ごした。

 宮古島最後の日。8家族は午前8時に宮古空港に集まった。プロジェクトの実行委員長を務めた下地昌伸さんはおえつしながら短い言葉に思いを込めた。「福島に戻ればつらい現実があると思う。だけど、ここ宮古島も現実の場所です。また必ず会いましょう」と語り掛け、保養プロジェクトの継続を約束した。

 この言葉に、福島の家族はせきを切ったように涙した。佐々木るりさんは「ここは私たちの第2の故郷になりました。また帰って来させてください」と声を詰まらせた。「幸せな時間をありがとう」と結んだ。

 8時30分すぎから搭乗待合室に入室。保安検査場入り口では宮古の家族との別れを惜しんだ。福島の家族は「行ってきます」と繰り返して出発、宮古島のメンバーとつないだ絆を再確認して再会を誓い合った。

 見送った下地さんは「保養プロジェクトはあっという間の時間だった。福島の家族と関係を深めることができたと思う。活動をさらに広げたい」と決意した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!