ロシアから観光視察団
宮古への送客模索/空港で歓迎セレモニー
ロシア沿岸州政府の観光視察団が24日、初来島し、宮古空港で歓迎セレモニーが行われた。長濱政治副市長、宮古島観光協会(豊見山健児会長)ら関係者が出迎え歓迎式を行った。同視察団の招へい事業は県の観光振興を目的とした「国内外観光向けエンターテインメント創出・観光メニュー開発支援事業」の支援を受けており、国外観光誘客の新規開発を行うことが狙い。視察団一行は同日から26日まで宮古島に滞在しシュノーケリングなどのマリンスポーツを体験しながらロシアから宮古への観光送客などを模索し検討する。
視察に訪れたのはロシア沿岸州政府のメドヴェーチェフ・ゲンナーヂー経済政策・立法委員長、旧ソ連邦時代の元国営旅行公社で民間移管したロシア最大の旅行会社「インツーリスト」のマスリョーハ・マリーナさん、ナウムキナ・ヴァレンチーナさん、民間旅行代理店商品企画責任者のコドレワ・マルガリータさん、シェホフツォワ・ユリアさんの5人。
同日宮古空港で行われた歓迎式では「男塾武-Doo」の勇壮なエイサー演舞が披露され、ミス宮古から花束が贈呈された。
歓迎式であいさつした長濱副市長は「昨日までは天候も悪かったが、皆さんを歓迎するように天気もよくなった。宮古の青い海と空、白い砂浜など豊かな自然を満喫しロシアの人たちに紹介してほしい」と述べた。
歓迎式後、取材に応じた団長のメドヴェーチェフ氏は、今回の来島目的がロシアからの送客の可能性を模索することを前提に行われていることなどを説明した上で、「まず島内を見て夏場のツーリズムに適しているかを検討したい。ロシアでもマリンスポーツが盛んに行われており、沖縄・宮古への送客は十分可能性があると思う」と説明した。
同訪問事業はレジャースポーツイビング産業協会(河野洋平会長)がバックアップしており、宮古島では同協会理事の渡真利雅博さんらが案内にあたっている。同訪問団視察は宮古島への外国人客誘客の新規可能性を見出せるきっかけになるものとして関係者らが期待を寄せている。