村制施行百周年を祝う/多良間村
さらに飛躍と未来宣言/村発展に尽力35人表彰
【多良間】多良間村(伊良皆光夫村長)は28日、村制施行百周年記念式典・祝賀会を同小体育館で開いた。児童代表が「多良間村に誇りを持ち大きく羽ばたく」と未来宣言。伊良皆村長は「村民総参加の村づくりを進めることが多良間村の飛躍になる」と式辞を述べた。村政発展などに貢献した35人を表彰したたえた。
式典には島内外から約500人が出席。前日の島内パレードなど関連イベントも盛りだくさんで、村内は終始祝賀ムードに包まれた。
伊良皆村長はまず、1913(大正2)年4月1日に当時の平良村から分村し、村制を施行したことを紹介し大正、昭和、平成と激動の時代を生き抜き、多良間村の礎を築いた先人たちをたたえた。
現在の同村の発展や課題を示した上で「この百周年を節目として、さらに次の120周年、150周年、200周年と発展していくことを祈念する」と述べた。
同村議会の森山実夫議長は祝辞で「村の発展に向け、未来の多良間村づくりへ頑張っていきたい」と決意を示した。
来賓として招かれた仲井真弘多知事(代読・安里肇県宮古事務所長)、下地敏彦美ぎ島美しゃ市町村会長・宮古島市長(代読・長濱政治副市長)、下地幹郎前国務大臣がそれぞれ祝辞を述べた。
多良間村と姉妹市村を結んでいる岩手県宮古市の山本正徳市長は、宮古の商船が多良間に漂着し島民から手厚い看護を受けたことや、東日本大震災ではいち早く義援金を贈ったり支援の輪が広がったことに感謝の気持ちを表すとともに「今も復興に向けて頑張っている。これからもさまざまな交流を通して両市村が発展していければ」とあいさつした。
多良間小6年の羽地美野さんは「現在の多良間村を築き上げた先人たちの英知と多大な努力を今一度改めて認識しなければいけない」と呼び掛け。「多良間村に誇りを持ち、多良間村の美しい自然、素晴らしい伝統と文化を守り、次の百年に向け惜しみない努力と無限の可能性を発揮し、大きく羽ばたくことを誓う」と未来へ向けて宣言した。
式典後は、同会場で祝賀会を開催。各団体などから祝賀にふさわしい伝統芸能などが披露され大いに盛り上がった。