「6次産業は地域に貢献」
あいあいファーム 伊志嶺代表が講演
宮古農林水産振興センター(前田幹男所長)主催のアグリチャレンジ6次産業化支援講演会が28日、県宮古合同庁舎で開かれた。市内の農産加工起業者や6次産業化に関心のある農家、行政関係者らが参加。講師に今帰仁村にある農事組合法人あいあいファーム社長の伊志嶺勲さん(59)=城辺新城出身=が招かれ「あいあいファーム6次産業の取り組み」と題して講演した。伊志嶺さんは「地域社会への貢献」を強調した上で「新たな商品を製造、販売することで、付加価値を高め利益を生産農家に還元する」などと述べた。
講演会は、県アグリチャレンジ6次産業化支援事業(2011~13年度)の一環。県内における先進的な6次産業化の取り組みを紹介し、農産物の付加価値向上に向けた経営体の活動促進につなげるのが目的。
同ファームは2009年に設立した。今帰仁村の廃校(旧湧川小学校)を利用した教育ファーム(体験学習のできる場として開放されている農場など)・宿泊施設。経営理念は、農業と食育を通して沖縄の人々の心と体の健康づくりに貢献している。
講演に先立って同センター農業改良普及課の山城梢さんが「宮古における6次産業化支援と起業活動の事例」を紹介した。
6次産業 農業では農業者が自ら、生産した農産物を商品化して、販売すること。1次産業(農業・水産業)×2次産業(食品加工)×3次産業(流通・販売)=6次産業。6次産業に関わり、付加価値を得ることで、農業を活性化させていく概念を指すといわれている。