トウガン出荷始まる/JA宮古地区
1000㌧1億8000万円目指す
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが本土に出荷している主要野菜トウガンの出荷が始まった。宮古は全国でも有数の産地。2013年度は72戸の農家で出荷量1000㌧、販売額1億8000万円を目指す。
宮古全体の生産量の7割以上を占める上野の集荷場は農家が次々とトウガンを運び込み、活気づいた。出荷は来年3月ごろピークに入り、6月中旬ごろまで続く。
今期のトウガンは、10月上旬に植え付けて、肥培管理を経て出荷となった。品質は天気に恵まれ上々という。
農家の一人は「トウガンは価格が安定し、反収も多いのが魅力」と強調。「今年も豊作で高く売れてほしい」と願った。
この農家によるとJAトウガン部会上野支部の反収目標は、20㌧に設定した。会員の技術は、切磋琢磨する中で年々向上。今では1反から20㌧以上収穫する人もいるという。
宮古産のトウガンは、県の野菜品評会で毎年のように金賞を受賞するなど、品質面の評価も高い。
価格は毎年安定し、12年度のキロ単価も約190円と堅調に推移した。出荷量は969㌧、販売額は1億8600万円だった。
トウガンは低カロリーのヘルシー食品。ビタミンCや高血圧に有効とされるカリウムを多く含む。料理は煮物などに向き、国内消費は増える傾向という。
宮古島市産のトウガンは05年、ブランド産地化を視野に、県の拠点産地品目に認定された。