葬祭場「白鳥苑」を解体へ/伊良部大橋開通後に
12日に行われた市議会12月定例会一般質問で宮古島市は、伊良部葬祭場「白鳥苑」の今後の計画について2015年に予定している伊良部大橋開通を待って解体する方針を示した。
新里聡氏の質問に対して、当局は「現在稼働している葬祭場は築30年が経過し老朽化が進行しているため伊良部大橋の開通を持って解体する計画」と説明した。
新里氏は、ある知人の告別式で計画している日にちに「宮古島市斎苑」で火葬ができないと断られ、やむなく伊良部の「白鳥苑」で火葬してきたとの話を聞いたことを報告。
新里氏は「確認したところ、宮古島市斎苑の1日の処理能力については炉が2基あり4体までと説明を受けた。それを超える場合については喪主と相談をしながら翌日にする方法を考えているということだった」と説明した。
さらに、新里氏は「今後、さらに高齢化社会になる。こうした状況は年に何度か発生することも予想される。市では1年間に600人を超える人が亡くなっている。橋が完成してすぐに解体と結論を急がずにこれまでの統計を見ながら考えてほしい」と訴えた。
これに対して下地敏彦市長は「確かに年に何回かは希望する日に火葬できないとの状況が発生する可能性はあると思う。しかし、だからといってあの葬祭場をずっと維持するということもできないと思う。これについては市民の理解を得ながらやっていきたい」との見解を示した。